ご挨拶

ご挨拶
三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社 代表取締役社長 廣本裕一日本には約1,200兆円の土地を始めとして、2,000兆円ほどの不動産が存在します。我が国の株式時価総額が500兆円を超えたばかりですので、不動産がいかに巨大な市場かがお分かり頂けると思います。この膨大な不動産を、不動産投資信託(REIT)という小口化された金融商品に組成し、個人投資家を含む幅広い投資家の皆様に提供すべく、私どもは2000年から事業をスタートしました。

三菱商事・ユービーエス・リアルティ株式会社は、総合商社の三菱商事と欧州系金融機関であるUBSとの合弁会社という非常にユニークな存在です。ユニークさの一つは、不動産会社ではない企業が合弁して始めた事業という点です。即ち、不動産デベロッパーの利害から一線を画し、個人投資家、機関投資家の皆様の利益を第一に置き、今までにない全く新しい金融商品を提供しよう、という高い志からスタートしています。

私どもが最初に手がけた 日本リテールファンド投資法人(JRF) は、2002年3月に我が国で3番目のJ-REITとして、また我が国初の商業施設特化型REITとして、東京証券取引所に上場致しました。上場時点ではわずか4物件、総資産440億円という小振りな存在でしたが、その後順調に物件取得と増資(投資口追加発行)を繰り返し、2007年8月末時点では北は札幌から南は沖縄まで全国に42物件、総資産5,000億円に迫る「大家主」に成長しました。

さらに2007年10月には、私どもが手がける二つ目のJ-REITとして、我が国初の産業用不動産特化型REITとなる 産業ファンド投資法人(IIF) が東京証券取引所に上場致しました。IIFは、日本の産業活動を不動産面から支えていくという理念のもと、物流施設のみならず、従来のJ-REITが投資対象としていなかった工場・研究開発施設等、更にはインフラ施設への投資により、J-REITの新分野の確立を目指していきます。

REITは1960年代に米国で始まった制度ですが、90年代初めにブレークし現在米国REITの時価総額は約40兆円、その後オーストラリアでも市場が急成長(同14兆円)しました。さらに日本では2001年に僅か2,500億円でスタートし2007年9月末には5兆5,000億円の規模まで急拡大したのは、皆様ご存知の通りです。このトレンドはシンガポール、香港などのアジア諸国からフランスなどヨーロッパにも拡大しつつあります。J-REITの成功事例が欧州各国でも注目を浴び、英国やドイツなどでは同様の制度創設に向けた議論が高まり、最終的に制度導入に至りました。我が国での成功がきっかけとなった珍しい事象であり、日本人として誇るべき事例だと思います。

JRF、IIFの成功事例を踏まえて、私どもは更に新たな事業領域への展開に向けた取り組みを進めるなど、未来への挑戦を続けてまいります。どうぞご期待下さい。
日本リテールファンド投資法人